2020.03.16 メニュー・鍼灸
ツボ、気、鍼灸、神秘の医学『東洋医学とは?』
病院では原因が分からなかったり治療がうまくいかなかった人が駆け込み寺として鍼灸師のもとに来ることがあります。そしてそこで痛みや、原因不明の症状が改善されるということは珍しいことではありません。
なぜ鍼灸で身体が良くなるのか…
その謎は東洋医学にあります。
鍼灸についてはこちらもご参照ください。 → 2000年の歴史!鍼でなぜ身体が良くなるの?
~東洋医学と西洋医学について~
鍼の話をするうえで欠かせないのが東洋医学と西洋医学のことですね。最近NHKでも『東洋医学で一年を元気に』というテーマの番組がありました。
→ 詳しくはこちら:あさいち『東洋医学で一年を元気に』
NHKでもとりあげられるぐらい東洋医学にも注目が集まっていますが、西洋医学と何が違うんだ、そもそもその分け方ってなんなんだ?というところから始めましょう。
ちなみに僕も専門学校に入るまで東洋医学がなんなのか全くわからず授業についていくのが大変でした…(;^ω^)
①西洋医学
まずはわかりやすいほうから行くと西洋医学です。西洋医学は現代の医学の中心ですね。風邪をひいたら病院で薬をもらって、怪我をしたらギプスで固定して、重い病気の時に手術をする…こういったものは全部西洋医学です。
西洋医学の発症はヨーロッパ…江戸時代に蘭学が日本に入ってきて杉田玄白が解体新書を作ってみたいなことを歴史の授業でやったと思いますが覚えていますかね?
そのころから急速に発展して現代のスタンダードとなり、今多くの人が西洋医学で医療を受けるまでになってきています。
②東洋医学
こちらはあまり聞きなれない医療かなと思いますが、この言葉を聞くとピンとくるんじゃないでしょうか。
『ツボ』 とか 『気』
これは聞いたことありますよね。ツボを刺激する、気の流れを良くするみたいなこと全般は東洋医学がもとになっています。
発祥は中国。中国で2000年以上の歴史がある医学で、日本には遣隋使や遣唐使によって伝えられたとされています。日本でも奈良時代からある医学なので歴史的にみると東洋医学のほうが古いのですが現代にはあまり定着していないのがとても残念です。たぶん、イメージ的に『なんだか怪しい…』っていう感覚があるからでしょうね。
確かに東洋医学は勉強していると医学というより哲学という感じがありましたから無理もないかもしれません…
しかしこれだけ古いものにも関わらず今も医療として残り続けているのはしっかりとした成果が認められているからです。流行り廃りがあるなかで数千年生き残ってきたというのはすごいことなんです。
テレビで『〇〇ダイエットでマイナス10キロ!』とかをやるとものすごい勢いで流行ることがありますよね。でもこれ何年も続くことはないんです。それは効果が続かなくて結局やめてしまう人が多いから…そういったものと比べてもいかにこの治療法が効果を示し続けてきたのかがわかると思います。
少し話はそれましたが、実際中身はどんな風に違うのでしょうか。
~東洋医学と西洋医学の違い~
簡単にまとめたものがあるのでこちらをご覧ください
西洋医学は解剖や血液検査などのデータに基づいて病気の原因を探し治療方法を選択しています。目に見える結果から原因を導き出すので根拠がはっきりしてだれがみてもわかりやすいというのがいいところです。
では東洋医学というのは何でしょう。
東洋医学は解剖がない時代に、病気と体にでる反応を見ることで発展を遂げていきました。お腹が痛い時はこの部分(つぼ)にも症状が出てることがおおいね、この部分押してたら楽になってきた、等という経験的なものを長い年月をかけて体系化していったものになります。
例えば風邪をひいた時はどういう考え方の違いがあるか例にあげてみましょう。
患者様:『風邪を引いてのどが痛くなった!治してください』
西洋医学:『ウィルスが体の中に侵入して悪さをしています。ウィルスをやっつける薬と,のどの炎症を抑える薬を飲んで治しましょう』
というように体に入った悪いものを退治するとともに、傷ついた部分を治すための治療を行います。
では東洋医学だとどうなるか…
東洋医学:『疲れがたまったりして体の抵抗力が落ちているのが原因です。体が元気になるようなツボに鍼を打ってウィルスに負けないようにしましょう』
というように体が本来持っている機能を最大限発揮できるようにしていきます。
冬場にインフルエンザが流行しますがかかる人とかからない人がいるのは体の抵抗力の差です。しっかりと自分で治せる体に導いていくのが東洋医学なのです。
風邪を例にするとこういった考え方ができるのですが何となくわかりましたかね…
僕のイメージでは…
西洋医学はどんどんと的を絞ってピンポイントで原因を見つけて対処する医療。
逆に東洋医学はどんどんと的を広げて、いろんなところにある身体のひずみをみつけて解決していく医療。
という風に解釈しています。
西洋医学、東洋医学、どちらがいいというのは一概には言えません。それぞれに得意な分野、不得意な分野があるからです。
西洋医学はデータなどからはっきりとした原因のある症状に対しての治療を得意としていますが、原因不明なものは苦手なことが多いです。身体の不調は必ずしも目に見えた原因があるとは限らないですよね。なんだか調子が悪い、病院に行ったけど原因がわからなかった、ストレスや加齢という言葉で片付けられてしまった、ということもあり途方にくれた方もいらっしゃるかと思います。
東洋医学はまさにそういった症状を得意としています。東洋医学は『未病を治す』ともいわれているので原因がはっきりしない病気や、病気とまではいかない体の不調を解決したり、病気にならないための予防としてとても効果的です。
それぞれの良さを取り入れながら治療を行っていく統合医療が今後の医療になっていくと思います。
~まとめ~
なんとなくでも鍼についてわかっていただけましたかね。正直東洋医学、西洋医学なんて言う言葉は知らなくても全然いいのですがいろんな角度から症状を診ていくってことが大事なんですね。
なかなか治らない痛みや、病院でも原因がわからなかくて悩んでいる方は鍼灸もうけてみるといいかもしれません。
ぜひ一度ご相談ください。
~メニュー・料金(税抜)~
施術は時間内で患者様の症状に合わせて行います。下記に内容の一例を紹介します。
ex:
ボディメンテナンス30分(¥4,000) →
マッサージ15分(上半身)+鍼灸
ボディメンテナンス60分(¥8,000) →
マッサージ30分(全身)+鍼灸+姿勢矯正・肩甲骨ストレッチ
ボディメンテナンス90分(¥12,000) →
マッサージ30分(全身)+鍼灸+姿勢矯正・肩甲骨ストレッチ+オイルマッサージ
メニューについてはご相談ください。