2020.03.11 お知らせ
2000年の歴史!鍼でなぜ身体が良くなるの?
みなさん鍼治療に対してどんなイメージがありますか?
「身体に鍼が刺さるなんて怖い!」
「受けたことあるし効果がすごいです!」
「なんで鍼が身体にいいの?」
「肩こりとか腰痛の人が良くやってるよね」
「つぼに刺さないといけないんだよね」
等々いろんなイメージがあると思うので一度どんなものか整理していきましょう♪
~なぜ鍼は効くのか~
鍼の効果についてはいろいろ研究されメカニズムも解明されてきています。
ですが生理学的な話など難しいことは置いといて、僕が一番しっくり来てる効果について説明します。
☆鍼治療のメカニズムは…
①身体に鍼を打つ、皮膚や筋肉に鍼が刺さる
②細胞に傷がつく
③大変だ、身体が傷ついた!治さなきゃ!と脳から指令が出る。
④傷を治すために細胞が活性化
⑤血流をよくしたり、痛みを抑える成分を出す。
⑥修復完了!→痛みが治る♪
というような流れです。
人間には身体に異変があると自分で治そうとする「恒常性の維持」という働きがあります。常に体が悪くならないように少しの異変を感じたらすぐさま細胞たちが頑張って機能の回復に努めています。この機能が破綻したときや外部の刺激(ウイルスなど)が強すぎたときに修復機能が間に合わなくなってきたときに病気などを発症します。
たとえば、転んですりむいて血が出たとしても、かさぶたができて、いずれそのかさぶたがはがれてなんともなかったみたいに傷が治りますよね? 風邪をひいたときに熱が出るのも、ウイルスを倒そうと体が頑張っているからです。この機能のおかげで日々変わる身体の変化に対応して元気でいられるんです。
そんな働きのある人間の身体に鍼が刺さってきたらどう感じ取るか…
鍼は身体からすると恐ろしい未確認生物みたいなもので、その傷口は細胞からするととても大きなもの。
なので身体が悪いものに犯されないよう必死に修復作業をしようとするのです。
その修復作業のおかげで肩こりや腰痛に効果があったり、さまざまな痛みが収まったりするというのが鍼治療のメカニズムです。
鍼の効果について何となくご理解いただけたでしょうか?こちらを読んで鍼の効果を知っておくことでより治療効果は高まると思います。頭の片隅にでも入れておいてくださいね。
~でもやっぱり怖い…鍼は痛くないの?~
鍼治療で使う鍼は太さが大体0.2mm前後です。たとえるなら髪の毛と同じくらい。注射針などと比べれば圧倒的に細いです。なので基本的には痛みはあまり感じないと思います。もちろん個人差はあるので一概には言えませんが多くの人が、何も感じない、一瞬チクっとしたけど大丈夫といった感じです。そのくらいのレベルなので心配しないでくださいね。
また鍼は非常に細いので血管をよけてしまいます。しかし、目に見えない位置に血管が存在していてきれいに鍼が血管に当たってしまうと出血することもあります。100パーセント出血はないというわけではないのでご理解ください。出血が出てもその場で収まることがほとんどですし、内出血として残ったとしても1~2週間で治るのでご心配なさらずに。
~鍼はどんな症状に効果があるのか~
鍼は肩こりや、腰痛、膝の痛み等のいわゆる「運動器疾患」の時にうけるというイメージを持っている方も多いと思います。もちろんそういったものにも効果があるのですが他にも様々な効果があります。
NIH(米国 国立衛生研究所)の見解として「鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療として効果について有効である」との発表もされています。
参考:日本鍼灸師会ホームページ
こちらの表からもわかるように、神経系の症状や、内臓、婦人科疾患など様々な症状に効果があるとされています。鍼は自分の身体を自分で治しているというのが最大のポイントです。いわゆる「自然治癒力」を高めているので、鍼を継続的に行うことで身体の機能が変わってくることから、肩こり・腰痛のみならず、いろんな症状に適しているということが言えます。
鍼治療を週に一回受けている知人が血液検査の結果も変わってきたと喜んでいました。
~鍼灸保険について~
よくお問い合わせいただくのは「そちらでは保険は使えますか?」ということなのですが、鍼治療で健康保険を使うにはいくつかの条件があります。
①医師の同意があること
鍼灸治療で保険を使うためには医師の診断に基づく必要があります。基本的な考え方として、医師が投薬などで治療効果が望めない時に鍼灸治療を認めるという制約があるため保険を使うには少しハードルが高いです。(なかなか医師が同意書を書いてくれないことが多いので💦多くの鍼灸院が自費診療しかしていないのはこのような理由からです。)
かかりつけの病院などで医師に確認の上、同意書を記入してもらってから保険を使った診療をスタートすることができます。(ちなみに医師であれば整形外科医でなくても大丈夫です。例外として歯科医の同意では認められません)
鍼灸の保険利用を希望される方は以下の手順に沿って手続きを行ってください。
- 先ず、これからかかろうとする鍼灸院にお問い合わせ下さい。
- その鍼灸院へ「同意書」と云う用紙をもらいに行って下さい。
- 同意書を、日頃治療を受けておられる医院、病院等に持参されて必要事項を記入して戴いてください。なお、同意書の代わりに、病名、症状及び発病年月日が明記され鍼灸の治療が適当であると判断できる診断書でも結構です。
- 記入済みの同意書、保険証とを鍼灸院に持参して頂ければその後の手続きは、鍼灸院で行います。
- 月ごとに鍼灸院では保険の書類(療養費支給申請書)を作成しますので、内容を確認して、押印または署名をお願い致します。
②保険を使える疾患は以下のものに限られます。
- 神経痛 …例えば坐骨神経痛など。
- リウマチ…慢性で各関節が腫れて痛むもの。
- 腰痛症 …慢性の腰痛。
- 五十肩 …肩の関節が痛く腕が挙がらないもの。
- 頚腕症候群 …頚から肩、腕にかけてシビレ痛むもの。
- 頚椎捻挫後遺症 …むち打ち症などの後遺症。
- その他これらに類似する疾患など。
7のその他というのがありますがここは医師の判断にゆだねられます。変形性関節症などで同意が認められたケースもあるようです。
参考:日本鍼灸師会ホームページ
~当院での鍼治療について~
当院ではボディメンテナンスのコースの中で鍼灸治療も行っております。
鍼は肩こりなどの筋肉のコリをほぐすためだけでなく、神経の症状、全体的な身体の不調にも効果があるのでその方に合わせた施術を行っています。
また鍼に電気を流すことで痛みの改善や、コリの改善をより早く促す施術も行っています。
下記に内容の一例を紹介します。(料金は税抜)
ex:
ボディメンテナンス30分(¥4,000) → マッサージ15分(上半身)+鍼灸
ボディメンテナンス60分(¥8,000) → マッサージ30分(全身)+鍼灸+姿勢矯正・肩甲骨ストレッチ
ボディメンテナンス90分(¥12,000) →マッサージ30分(全身)+鍼灸+姿勢矯正・肩甲骨ストレッチ+オイルマッサージ+ヘッドマッサージ
メニューについてはご相談ください。